歯の豆知識

フッ素って何?

2023年12月12日

フッ素って何?


フッ素とは食品、水、土壌といった自然界に存在する自然の栄養素(ミネラル)です。
フッ素は自然の栄養素(ミネラル)として、動物・植物など全ての生き物に含まれ、自然界では地球を構成している約90種類の元素のうち12番目に多い元素です。また、フッ素は自然の海水中に1.3ppm含まれており、これまでの全ての生物の進化を支えてきた大切な物質でもあります。このように、フッ素は、特別なものではなく、私たちの身の周りのどこにでもある普通の物質であり、健康な歯や骨のために必要な栄養(ミネラル)の一つなのです。

フッ素の安全性について

現在では世界の150以上の保健関連団体がフッ素の安全性・効果を基にその利用を推奨しており、日本においても、日本歯科医学会・日本口腔衛生学会・日本歯科医師会・厚生労働省などが、むし歯予防のためのフッ化物応用の安全性を保証しています。そして、厚生労働省が進めている「健康日本21」の政策の中にもフッ素の利用が盛り込まれています。 このように、世界ではもちろん日本においても、むし歯予防にフッ素を用いることは他のいろいろな予防法に比べ、最も有効かつ安全・確実な方法として推奨されています。

歯に対するフッ素の影響

フッ素は適切に使われていると良いお薬になります。
ことわざで「薬も過ぎれば毒となる」と言われるとおり、度を過ぎれば体に悪影
響をおよぼします。
歯牙フッ素症(斑状歯)があります。

歯牙フッ素症は、歯の形成される時期に通
常の2〜3倍以上の濃度のフッ素を含む飲料水を継続的に摂取した人にみられ
るエナメル質形成不全症です。軽度ではエナメル質に境界不明瞭の白斑・白濁などを生じ、

重症になるとエナメル質に小陥没部がみられ、外来性の色素が
沈着することにより褐色などを呈するようになります。

 

 

「むし歯予防にフッ素」この言葉はよく目にすると思います。

フッ素の役割

・むし歯菌の動きを弱めます
むし歯の原因になる細菌の働きを弱め、酸の産生を抑えます・エナメル質の修復を促進します酸により歯から溶け出したカルシウムやリン酸を再沈着させ、(再石灰化)を促進します

・歯の質を強化
歯の質を強くして、酸に溶けにくい歯にします。

フッ素の使用方法

・フッ化物歯面塗布
歯科医院で行う方法です。歯のエナメル質表面に直接フッ化物を塗る方法で
す。1歳半ぐらいから可能です。
【フッ素塗布の流れ】
1   口腔内の清掃をして、フッ素を確実に歯に浸透させるようにします。
2  綿球・歯ブラシにて、歯にフッ素を塗布します。
3  歯に塗布したフッ素をふき取ります。(その後30分ほどは飲食を避けてください)

当院でおこなうフッ素塗布は9000ppmFのフッ化ナトリウムです。
フッ素には、歯そのものを強くする作用や歯の再石灰化を促進する作用、虫歯菌の繁殖を
抑える作用があり、虫歯予防に効果的です。
特に、虫歯になりやすい乳歯や生え替わりの時期に塗布することによって、お子さまの歯
を虫歯から守れます。歯科医師や歯科衛生士がしっかりと塗布し、同時に歯の状況をチェ
ックします。

 

・フッ化物洗口

4歳以上からフッ素洗口液でブクブクうがいをする方法です。毎日もしくは週1
回行う。歯科医院、要指導医薬品取扱店で購入することができます。

・フッ化物配合歯磨剤

家庭におけるむし歯予防として、1980年代では市場占有率10%であったが
、2010年代で90%に達しました。小児に限って言えば、90%以上の物がフッ
化物配合歯磨剤を使っています。これにより、永久歯う蝕の減少つながった可
能性があります。

歯科医院でのフッ素塗布に加えて、自宅でもフッ素入りの歯磨き粉や洗口液を使用することで、むし歯予防の効果が向上します。

また、フッ素の効果は永久的ではないので、定期的に歯科医院にてフッ素を塗布してもらってください。

お子さまへのフッ素塗布をお考えの方は、豊中庄内ヴェルデデンタルクリニックまでご相
談ください。

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